2012年08月
2012年08月23日
2012年08月11日
立命館大学大学院言語教育情報研究科で講義しました②
前回の続き
今回は主に質問や意見に対する回答を書きました!
Iさん
・まず、教材を開いたら、絵がたくさんちりばめられていて、楽しいし意味理解しやすいと感じた。かわいい絵は大きなポイントだと思う。
・ボランティア用の教材もたくさん工夫がこらされているので、コントロールする面ですごく考えられている。
・漢字の練習が豊富で普通の授業でも使用できそう
・保育園バージョンも作成して欲しい
⇒やってみたいですが、ひとまず「幼稚園」が終わってからです。保育園となるとお昼寝やトイレなど生活に関わることばが増えると考えられます。
・幼稚園の事業や習慣をもっと増やして欲しい ・保護者間でのやりとりをロールプレイしてテキストにのせてみたりしても面白いと思う ・幼稚園側がこの様なテキストを使っていることをしって、もっと易しいお便り等を外国人児童の保護者に配付すべきだと思った。 ⇒ユニットの増加を検討することにしました。 PTA活動がある幼稚園が多いようなので、そこで保護者間に必要な会話など入れられたらと思います。 Jさん こういうような教科書があると子育ての女性にとって心が強くなるでしょう。これからも頑張ってください。ちなみに小学校とか、中学校のほうも開発していくのでしょうか。 ⇒今のところ、予定はありません。まずはこのテキストを改善します! Kさん 意見が二つあります。 ここは関西なので、ちょっと関西弁を教科書に入れてはどうかなと思っています。教材にはカバーすることができないかもしれませんけど。 ⇒「関西弁」は確かに生活に必要ですが、このテキストでカバーはしなくてもいいと考えます。関西弁などそれぞれの地方のことばを学習できるテキストもあるといいですね。 もう1つは、お母さんの間に子育ての経験を交流する場面を設定すればどうでしょうか。 ⇒これはあると良いですね! 実際の経験などを聞けるとおもしろいですね。検討してみたいと思います。 Lさん 子育てのことはよく分かりませんが、幼稚園からのお知らせとか、便りだけではなく、子どもとコミュニケーションの取り方についても紹介したら、もっと充実した教材になると思います。 ⇒こどもと親がコミュニケーションがとれないという問題が実際ありますが、この教材ではとてもカバーしきれない問題だと思います。難しい問題ですよね…。 Mさん 以下の点が気になりました。 ・病気についてのユニットがあるといいかなぁ? インフルエンザについて(秋や冬)風邪の予防など(手洗い、うがい) ⇒そうですね。ぜひ作ってみたいと思います。 ・あと細かいんですが、「体操服」に関する用語で「ゼッケン」など… (今は使ってないんですかね?) ⇒「ゼッケン」ですか!?私自身は中学校から使用しました。 幼稚園でもあるんでしょうか!?調査してみたいと思います。 Nさん 私は、教材分析の授業で、地域日本語教室で使われているテキスト『にほんごこれだけ』を分析してきたので、今日見せていただいたテキストと何か共通点を感じました。 見せていただいたテキストは、実際にお母さんが習得しなければならないことばや活動などが練習を通じて学ぶことができ、非常に良いと思いました。 1つ思ったことは、文字のフォントについてです。全てが同じ文字のフォントなので、注意が分散してしまうかな、と思いました。ことばの説明、注意点などによりフォントを変えた方が、より分り易いかなと思いました。 ⇒そうなんです。見やすく改善したいと思います! 使う方法について紙のデザイン、ユニット別に設定した「話しましょう」、ボランティアさんへのアドバイスや注意点がすごくよかった。私自身の教材開発にも役立つポイントになると思って、本当にありがとうございます。 ボランティアさんたちは日本語教育未経験者人が多く、自由にこの教科書を使う可能性がかなり高くなるので、ボランティア用でのユニット別にこのユニットの「達成目標」を明示すればどうですか。 ⇒「達成目標」あるといいですね! ボランティア教材の「ボランティアさんへ」の欄に記入を検討したいと思います! Oさん すごく実用性が高いと思います。学習者の一番関心で必要がある言葉を練習で何回も復習させているのはすごく感心します。 アンケートの問題も実際調査した後、いろいろ考えてできるだけあいまいにしないで、意味はっきり出すためにたくさんなところを改善して、やっぱり改善した後もっと理解しやすいと思います。 必要性がそんなに高くないかもしれないけれども、今考えるのは学習者の勉強意欲をもっと出すために、学習同士がペアワークなどの形で練習すれば単語の定着にすこし役に立つかなと思います。 ⇒学習者が同じテキストの同じような場面を学習しているということが少ないと考えていますので、学習者動詞に限らず、ボランティアとなど、違う練習の方法を検討してみたいと思います。「学習意欲」を向上させる工夫は必要ですね! Pさん テキストの全体の構成も4月~3月までの流れでかつモジュール型で誰でもいつでも使えるのは、ボランティア教室にとってとても良いことだと思いました。また1ユニットもイラストがとても多くあきない、見易い、ニーズにマッチしていると感じました。 私自身教材開発の授業を取っていて、やはり今現段階で学習者中心ではなく、私たち学生の勝手な予想で作っている部分があり、作って使ってもらう調査したというのが過程としてすごいと思いました。 ただ、質問にもありましたが、「幼稚園側のニーズの調査」も入れると、地域として更なる活性や、交流をうめるのではないかと思いました。 ⇒「幼稚園側のニーズ調査」やってみたいと思います! さっそくアンケート作成してみます。
講義を聞いて下さった皆さん、貴重なコメントを下さった方々、ありがとうございました。
皆さんの意見をもとに更に良い教材に仕上げて行きたいと思います!
最後になりましたが、貴重な時間を作ってくださった早川先生にお礼申し上げます。
本当にありがとうございました。
立命館大学大学院言語情報教育研究科で講義しました①
『幼稚園のにほんご』の主に作成過程について、お話しさせてもらいました。
講義後、在校生の方々からたくさんのコメントをいただきましたので、
ここに紹介と質問について回答させていただきます!
もらったものを、できるだけ全部紹介したいので2回にわけて掲載いたします!
まず、今回は主に感想を紹介いたします。(一部、訂正、省略しております。ご了承ください)
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Aさん
学部生の時に女性政策について主に学び働く女性への政策を考えてきました。その視点が外国人女性に向いたのかなと思い、興味深かったです。
Bさん
教材を開発することによって、地域の日本語教室に貢献できることは、本当に素晴しいと思いました。
やはり最初に学習者ニーズがあって、それを合わせるための教材の開発の成功にもつながっていると思います。きちんとリサーチをしてから教材の作成に着手することがかなり重要だとあらためて感じました。
Cさん
ボランティア用の教材は語彙に対して説明があるのがありがたいです。
イラストの方はちょっとわかりにくいかもしれません。
文化差があるから、ある程度わかりやすいイラストを使えばいいなぁと思っています。
Dさん
「お便り」の練習1のところについてですが、「読み方」の選択肢により似ている形のひらがなを書いてあったほうがよいと思っています。
「お知らせ」と「お便り」の本文を学習者に教えた後、授業が終わる前に学習者に自分のことばでもう一度繰り返したら長期記憶に残ると思います。
Eさん
見ただけでワクワクするようなすごく楽しい教材だと思いました。私も教材開発の授業をとっているのですが、半年間でこれだけ素晴しいテキストを作られたのは本当にすごいだと思います。更なる改善をお祈りしています。
Fさん
①教材をボランティア用と学習者用に分け、それぞれのニーズに合わせて内容を変えたりするのはとてもいいと思いました。
②単語説明に挿絵を入れると意味の理解がよりしやすいです。
また単語のルビを別々につけることによって、とても見やすいです。
Gさん
わたしも今高校で日本語を教えるボランティアをしていますが、ここまで学習者のことを考えて教科書をつくられて、本当に尊敬します。わたしもボランティア等で日本語を教える際、学習者のことを考え、親身になっていっしょにやっていきたいと思いました。
Hさん
本当に色々な角度から考えられていて、すごいなと思いました。ニーズ調査もすごくされていて、学習者もすごく効率的に学べるんだろうなと思いました。
実際にボランティア教室などでは、この教科書をベースにしてテストを作ったりするのかななど興味を持ちました。